レイル自らを律し 税をもって 人を利する
RiSSLE Vol.030

M&Aの相談が2件

2026.05.15

1. 律する税理士コラム(近況報告)

今週もM&Aに関する相談が2件ありました。

一つは知っている先輩から、もう一つは知っている後輩からでした。

まず先輩の件。

取引先の会社を買いたいんだけど、どういう手順で進めればいいかわからないのでレクチャーしてほしいと言う相談でした。

こういうのは初動が大事なので、すかさず日程を決めて会いに行くことにしました。

まだまだM&Aと一言で言ってもその全体像についてよくわかっている人は多くないと思います。

その会社にどのようにアプローチすればいいのか。

アプローチできたとしてどう話を切り出せばいいのか。

金額をどのように算定したらいいのか。

金額の交渉の幅はどれくらい見たら良いのか。

買うことになった場合、会社で買うのがいいのか個人で買うのがいいのか。

仲介を依頼した場合の手数料はいくらになるのか。

場面ごとに相談していいのか。

このような質問に対して、私の少ない経験値と一般的な知識をもとにお話をしてきました。

先輩はある程度イメージがクリアになったようで、今後動きがあれば逐一報告をもらうことになりました。

話がうまく進むと良いです。

会社を売ります、買います、M&Aの相談に乗ります、などのDMやFAXなどが大量に送られてはきますが、その中から何を選び誰に相談をすればいいかわからない経営者は数多くいると思います。

その先輩が狙っているという会社のオーナーも案外そのような状況にあるのかもしれません。

高齢の経営者には高確率で高齢の税理士がついていたりするものです。

フットワーク軽く対応していこうと思います。

次に後輩の件。

自分の会社の取引先である大手企業から、買収を持ちかけられているという内容です。

つまり自社の株式の全てではないが一部を買いたいというオファーです。

大まかな金額を提示されているところ、想定よりも安い金額で、どのように上げる交渉をすればいいのか。

買収提案されている株式の割合についてどう思うのか。

金額をどこまで上げられるのか、またその根拠をどう作れば良いのか。

相手が契約を急いでいるが伸ばした方がいいのか。

大まかにはこんな内容でした。

現状でその得意先が売上の多くの割合を占めているので、仮に交渉が決裂したら最悪その売上がなくなる恐れがあるので、それはそれで難しいところではあります。

ここは私が仮にオーナーだったらどのように判断するかという見解を踏まえてお話をしました。

引き続きM&A関連の情報は積極的に取りに行き、経験値を上げていこうと思います。

2. 利するニュース(財務・税務・AI)

財務・税務・AIなどの最新トレンドをピックアップします。

税理士が扱うメインテーマとしての税務と付随業務である財務、そして業務と密接に関わるAI・IT関連の情報について、知っておくべき情報を発信していきます。

2-1 “몇년을 공부해 겨우 합격했는데”…회계사·변호사 갈 곳을 잃었다(매일경제)

何年も勉強してやっと合格したのに…会計士・弁護士 行き場を失う

近年私は韓国のニュースを日々チェックしています。

韓国でいま深刻化しているのが、AIの普及によって若手の会計士・弁護士の就職口が急速に失われているという問題です。

記事は「JX(Job Transformation=職業大転換)」というキーワードでこの現象を扱っています。

(以下AI要約)

ー会計士:「未指定会計士」が1年で2.5倍に

  • 2025年度CPA最終合格者のうち、実務修習先が見つからない「未指定者」は4月末時点で178名(前年同期比2.5倍)
  • 2019〜2025年の累積未指定者320名のうち、約8割が直近2年に集中
  • パートタイム/インターン形式の修習中の人も111名おり、夏以降さらに増える見込み
  • 今秋に2026年度合格者1,150名が加わると、未指定者は雪だるま式に膨らむ可能性

背景には、1〜3年目のジュニア会計士が担ってきた伝票照合・データ入力・検証などの労働集約的業務がAI自動化の主要ターゲットになっていることがあります。

大手会計法人関係者は「いまは人間が一度レビューする工程があるが、AIの精度向上が速く、2〜3年後にはその工程も不要になる。低価格受任競争が激しい監査では、わざわざ人を増やす理由がない」とコメント。

  • マッキンゼー:財務・会計分野の業務時間の約25%をAIが自動化すると予測
  • 米PwC:2028年までに新人会計士採用を3分の1削減、入社3年以内の人材を中間管理職レベルへ早期育成する方針へ転換

韓国の金融当局・韓国公認会計士会は2024年12月から「公認会計士選抜・修習改善TF」を稼働し、5回にわたり議論。会計法人以外(地方自治体傘下の公的機関、PEファンドなど新しいタイプの金融投資業まで)に実務修習機関の範囲を広げ、未指定者を「強制ランダム配分」する案まで検討中です。金融委員会は来月までに最終案を取りまとめる予定。

ー弁護士:採用公告が4年で約2割減

  • 弁護士採用公告:2021年3,895件 → 2024年3,167件(▲18.7%)
  • 法律事務所・法務法人の採用:1,959件 → 1,574件(▲19.6%)
  • 6か月の実務修習先が見つからず大韓弁協の合格者連修に登録する人数:2023年229名 → 2024年287名 → 2025年342名

新人弁護士の主要業務だった判例・法令リサーチがGemini、ClaudeなどのAIサービスに置き換わり、中堅弁護士も「アソシエイト弁護士を雇う代わりに月額の有料AIを契約」する動きが広がっています。

瑞草洞の中堅弁護士は「5年目以上で本当に忙しい人以外はアソシエイトを採らず、AIを助手として一人で仕事を回している」と証言。

行き場を失った新人弁護士は、待遇の悪い「ブラック法律事務所」に取り込まれたり、不慣れな分野を低価格受任して依頼者・本人双方に悪い結果を招くケースも増加。

「教大駅前でクーパン配達を頑張れば月700万ウォン稼げるのに、地方で昇進もない月300万ウォンのポジションに置かれて自己嫌悪に陥る新人弁護士もいる」という声まで紹介されています。

(要約以上)

日本はIT後進国なので動きは遅いですが、韓国のこのような動きは、遅かれ早かれ日本の税理士業界にも波及すると思っています。

韓国の会計士・弁護士市場は日本より早く飽和しており、AIの影響がより鮮明に表面化しています。

今のうちにAIを活用したDXコンサルティングを推進し、マンパワーが必要となるであろうM&A領域、国際税務領域にシフトしていこうと思います。

2-2 マネーフォワードの銀行連携、10日経っても再開せず ユーザーに不満、解約した人も(ITmedia)

サーバーへの不正アクセスがあったとのことで、マネーフォワードクラウド会計の銀行連携が停止されています。

5月12日より順次再開されているそうですが、地方銀行などでまだ再開されていないところがあります。

せっかくクラウド会計にシフトして積極的にクライアントに勧めている矢先にこれでは税理士の立場がなくなります。

早くなんとかして欲しいです。

2-3 少額減価償却資産の特例をに関する中小企業庁のパンフレット(PDFファイル)

令和8年度(2026年度)税制改正により、少額減価償却資産の特例(上限30万円未満)が、2026年4月1日以後は上限が40万円未満に引き上げられます。

対象は青色申告を行う中小企業者で、取得価額の合計300万円までを全額経費(損金)にできます。

3. 利するマッチング(商材・人材・M&A)

このコーナーの案件は、Webの掲示板にまとめています。最新の案件と成約・終了の状況は マッチング掲示板 をご覧ください。

4. 利する相談事例(Q&Aコーナー)

寄せられた相談事例を匿名で紹介し、解決のヒントを共有します。

このメールに対する質問や相談、叱咤激励などのご意見などは以下のフォームからお願いします。次回以降のこのメールにて答えられる範囲で回答いたします。

リスルメール質問箱

4-1 以前報告したクロードコードによるプログラミングですが、毎回資料をもらってこちらでデータ化するのも面倒なので、Google Apps Script(GAS)でアプリをつくりました(AIが)。

今後はこのアドレスを会社に渡して、事務員さんが自分たちでCSVデータのコンバートからMoneyForwardへのインポートができるようになります。

このように今後AIを活用して会社の業務にフィットしたアプリを作ってあげると言うコンサルティングが増えているようです。

AI活用コンサルティングとでも言いましょうか。

税理士事務所が経理業務のアプリを作って企業に納品すると言うことも考えられます。

まずは試験的にクライアント向けにいろんなアプリを作ってみて、軌道に乗ったら商品化していこうかなと思います。

絶賛無料キャンペーン中なので、お気軽にご相談ください。

5. 編集後記(食事、睡眠、運動など)

会社の経営数値と社長の健康数値。社長が管理すべき二大数値です。

自分自身の実践も含めて、短く共有していきます。

運動については、週1テコンドー、週1パーソナル、週1エニタイムに行っています。

ストイックだねと言われますが、ストイックにやっているつもりは全く無く、健康を維持するためには必要なことだと思い、楽しんでやっています。

歩数も1日大体1万歩近く歩いているので、日々運動している方だと思います。

最近トレーニングマットを購入して、風呂上がりに毎日ストレッチをするようにしています。

少しずつですが可動域も広がっている気がします。

身体を律することによって仕事のパフォーマンスにもつながっていると思うので、結果的に自分を利することになります。

そろそろランニングも再開しようと思っています。

それでは、良い週末を。

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