税務調査の実地調査がありました
1. 律する税理士コラム(近況報告)
以前お話しした(リスルメール25)税務調査の実地調査がありました。
納税者とは事前にミーティングをして懸念事項の確認をした上で望みましたが、納税者は緊張した面持ちでした。
調査官はひとりで年齢も60歳を超えており、定年が過ぎたが独立する予定もないので再任用で働いていると冒頭で自己紹介していました。
納税者いわく、当初調査は一日の予定でしたが税理士が立ち会うと伝えると、少し考えた末、一日に半日を追加したそうです。
税理士が立ち会うのと立ち会わないのでは、税務署の対応も変わります。
結果的に今回の実地調査は丸一日と翌日の午前中で一旦は終了しました。
もちろんこれで調査自体が終了するのではなく、指摘された課題に対していついつまでに資料の提出をお願いされ、それを元に税務署で検討し回答をもらうという流れになります。
税務署が指摘した論点に対して、そこに税法上誤りがあったり修正すべき点があれば修正申告をすることになり、見解の相違や修正すべきでない正当な理由などがあればそれを主張し、その処理に対して是認をもらうことになります。
修正申告となれば多くの場合は追加で税金を払うことになり、加算税や延滞税などの罰科金をさらに払うことになります。
税理士は調査官が指摘する論点に対して、独立した公正な立場において、納税者の権利を保護する観点からその指摘が正しいかどうかを判断し、納税者を代理して主張をします。
往々にして権威や権力というものは濫用されるものです。
納税者に税を課すという強力な徴税権(質問検査権といいます)を持つ機関である税務署の調査官の不当な調査により、納税者の権利が侵害されたりするケースは少なくありません。
例えば自宅で調査が行われた際にプライベート空間である寝室に入りタンスを勝手に開けたり、納税者の財布の中を調べたりするケースも実際にあります。
納税者は調査に協力する義務がありますが、事業と関係のないプライベートな領域まで提供する必要はありません。
そのような調査官の横暴や権利の侵害から納税者を守るというのも税理士の重要な役割だと思っています。
特にやましい処理はしていないし、税理士に払う報酬がもったいないからと税理士をつけずに税務調査を受けて、税務署に言われるままに、曖昧な経費を全て否認され、必要以上に多額の追徴税額を支払ったというケースをよく耳にします。
困ったときの税理士頼み。
税務に関しては税理士にご相談を。
納税者の権利を守り、納税者を利するべく戦います。
2. 利するニュース(財務・税務・AI)
財務・税務・AIなどの最新トレンドをピックアップします。
税理士が扱うメインテーマとしての税務と付随業務である財務、そして業務と密接に関わるAI・IT関連の情報について、知っておくべき情報を発信していきます。
2-1 主張 自社株買い急増 株主至上主義のゆがみただせ(しんぶん赤旗)
自社株買い22兆円、5年連続増で過去最大 リクルートは3500億円(日経)
日経平均終値6万2833円、最高値を更新 上げ幅は最大の3320円(日経)
しんぶん赤旗の記事を紹介することになるとは思ってもいませんでした。
上場企業による自社株買いがそれほど多く行われているということでしょう。
「自社株買いは、上場企業が過去に発行した自社の株式を株主から買い戻すことです。
各社が公表した昨年12月までの自社株買いの実績を集計すると、昨年1年間で18兆円を超えたことがわかります。直近の2年間で、それ以前の2倍以上に急増しています。
自社株買いをすると、市場に出ている発行済み株式の数が減ります。すると、その企業があげた利益の額が変わらなくても、1株当たりの利益が増えます。
その結果、株式市場でその企業の株式に対する評価が高まり、株価をつり上げます。」
非常にわかりやすく解説されています。
「直近の2年間で自社株買いを実施した企業は、上場企業約4000社のうち約1600社です。」
なんと上場企業の約4割がこの2年間で実施していることに驚きました。
過去最大の自社株買いと日経平均株価の史上最高値の更新との関連は大いにありそうです。
果たしていつまで続くのでしょうか。
2-2 「粗利の二極化」が鮮明に 18万社調査で分かったコスト高でも”勝てる企業”の実態【2025年最新版】(東洋経済オンライン)
ここでいう二極化というのは、「販売価格の見直しや商品構成の改善などで粗利を確保する企業がある一方で、コスト増を吸収しきれず、収益が悪化する企業」との二極です。
「今後もコスト上昇をどこまで販売価格や付加価値に反映できるかが、企業業績を左右する重要な分岐点になりそうだ。」
この結論部分に全てが集約されていると思います。
頑張って値上げしないと生き残れないということでしょう。
3. 利するマッチング(商材・人材・M&A)
このコーナーの案件は、Webの掲示板にまとめています。最新の案件と成約・終了の状況は マッチング掲示板 をご覧ください。
4. 利する相談事例(Q&Aコーナー)
寄せられた相談事例を匿名で紹介し、解決のヒントを共有します。
このメールに対する質問や相談、叱咤激励などのご意見などは以下のフォームからお願いします。次回以降のこのメールにて答えられる範囲で回答いたします。
4-1 クロードコードでのバイブコーディングが軌道に乗ってからはいろんなアプリを作り始めています。
この1週間でも3つほどのプログラムを作成しました。
一つは、内訳書と概況書のインポート
税務ソフトでの内訳書と事業概況書をスプレッドシートに入力したものから、自動的に税務ソフトにインポートしてくれるプログラムです。
うちでは達人と言う税務ソフトを使っています。
決算が確定した会計ソフトから内訳書作成ソフトに入力するのですが、これが地味に手間がかかります。これをAIを使って効率化できないかと考えました。
そこで内訳書作成の元となるデータをスプレッドシートで作成し、そのデータをCSVでインポートすることにより内訳ソフトに入力することなく取り込むことができます。
まだ試作段階ですが、内部で運用を開始し、軌道に乗ったら業務提携をしている担当者にも広げていこうと思います。
達人を使っている税理士さんがいましたらサポートいたします。
4-2 二つ目は、申告書レビュープログラム
作成した申告書一式をGoogleドライブのレビューフォルダに保存しておくと、AIがそのフォルダを読み込んで、申告書一式を丸ごとチェックしてくれるシステムです。
決算書数値と内訳書の数値を照合してくれたり、確定申告のお知らせも入れておけば、中間の金額も一致しているかチェックしてくれます。
まだまだ精度は低いですが、スキルとして育てていけばそれなりにチェック機能を担ってくれそうです。
4-3 三つ目は、申告書数値のNotionへの転記プログラム
申告書の送信が完了すると、送信済みのファイルをフォルダに保存しますが、その中から申告書の主要数値(確定法人税額や確定消費税額等)をNotionに自動的に転記をします。
そして翌期の中間申告の金額と申告期限などを自動的に算出しアラートを出してくれるプログラムです。
5. 編集後記
次号から、当初予定していた編集後記を少しずつ入れて行こうと思います。
テーマは、私の関心事である食事・睡眠・運動などについて。
一見すると事業とは関係なさそうですが、会社の健全な経営数値のみならず、社長自身の健康な身体あってこそ会社の持続的な発展につながると思います。
会社の経営数値と社長の健康数値。
社長が管理すべき二大数値です。
自分自身の実践も含めて、短く共有していきます。
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